習い事を辞めるとき、「先生にどう伝えれば失礼にならないのだろう…」と悩む保護者の方は多いですよね。
この記事では、そんな不安を解消するために、そのまま使えるメール・LINEの例文と、辞めるときのマナーをわかりやすくまとめました。
伝えるタイミング、感謝の言葉の入れ方、そしてNGになりがちな表現まで徹底解説。
どんな理由で辞める場合でも、先生に好印象を残しながらスムーズに伝えられるように構成しています。
この記事を読めば、「もう迷わず書ける」「これなら安心して送れる」と感じていただけるはずです。
習い事を辞めるとき、保護者がまず意識すべき3つのポイント
習い事を辞めるとき、多くの保護者が「どう伝えれば失礼にならないか」と悩みます。
この章では、スムーズで印象の良い連絡をするために押さえておきたい3つの基本ポイントを紹介します。
辞めるときに一番大切なのは「感謝の伝え方」
まず意識すべきは感謝の気持ちを伝えることです。
どんな理由であっても、先生はお子さんのために時間と労力をかけてくれました。
その努力に対して丁寧にお礼を伝えることが、円満な関係を保つ第一歩になります。
メールやLINEでは「これまでのご指導に感謝申し上げます」「大変お世話になりました」などの定型表現が使いやすいでしょう。
| 避けたい表現 | おすすめ表現 |
|---|---|
| お世話になりましたが辞めます | これまでのご指導に心より感謝申し上げます |
| 続けられなくなったので辞めます | 〇月末をもって退会させていただきたくご連絡いたしました |
辞めるタイミングはいつ?連絡する理想の時期
辞める時期は「節目」を意識するとスムーズです。
月末や学期末、発表会の後など区切りの良いタイミングで伝えると、先生も予定を立てやすくなります。
また、突然の連絡は相手に迷惑をかける場合があります。
少なくとも2〜4週間前には連絡を入れるのが望ましいでしょう。
| 時期 | メリット |
|---|---|
| 月末 | 月謝の締めと合わせやすく、金銭トラブルを防げる |
| 学期末 | 次の区切りに合わせやすく、自然な流れで伝えられる |
| 発表会後 | 成果を区切りにしやすく、前向きな印象を与えやすい |
メール・LINEどちらが適切?使い分けの考え方
最近ではLINEで連絡を取るケースも多いですが、正式な連絡はメールが基本です。
ただし、普段からLINEでやり取りをしている場合は、LINEでも問題ありません。
重要なのは「相手にとって読みやすく、誠実に伝わる形式」を選ぶことです。
たとえば個人教室の先生ならLINEでも柔らかく伝えて良いですが、大手スクールの場合はメールが適しています。
| 連絡手段 | おすすめケース |
|---|---|
| メール | 正式な退会連絡や初めて辞める場合 |
| LINE | 日常的にやり取りがある先生・カジュアルな教室 |
どちらを使う場合も、感謝と誠意を忘れずに。
習い事を辞めるメールの基本マナー
辞める連絡をする際、メールの書き方ひとつで印象が大きく変わります。
ここでは、保護者が失礼なく、そして丁寧に思いを伝えるためのメールマナーを解説します。
件名・宛名・本文の順に構成するのが基本
メールを書く際は、まず件名を明確にすることが大切です。
件名に「退会のご連絡」「お礼と退会のご報告」と入れると、先生がすぐに内容を把握できます。
本文は、「宛名 → 名乗り → 本文 → 結び」の順で構成すると読みやすく、フォーマルさを保てます。
| 構成要素 | 書き方の例 |
|---|---|
| 件名 | 退会のご連絡(〇〇教室 〇〇様) |
| 宛名 | 〇〇先生 いつもお世話になっております。 |
| 本文 | このたび〇〇の都合により、〇月末をもちまして退会させていただきたくご連絡いたしました。 |
| 結び | これまでのご指導に心より感謝申し上げます。 |
辞める理由は「簡潔・前向き・感謝」でまとめる
辞める理由を伝えるときは、長々と説明せずに簡潔にまとめるのがマナーです。
たとえば「家庭の事情」「本人の希望」「スケジュールの都合」など、一般的な理由で十分です。
そのうえで、「これまでのご指導に感謝しております」と一言添えるだけで、印象がぐっと良くなります。
| 悪い例 | 良い例 |
|---|---|
| 子どもが飽きたので辞めます。 | 本人の希望により、別の活動に専念することになりました。 |
| 忙しくなったため通えません。 | 家庭の都合により、通うことが難しくなりました。 |
失礼にならない文末表現と送信のタイミング
メールの最後は、感謝と敬意を表す柔らかい結びの言葉で締めくくりましょう。
よく使われるのは「何卒よろしくお願いいたします」「今後のご活躍をお祈り申し上げます」などです。
また、送信するタイミングも大切です。
先生の授業時間や夜遅い時間帯を避け、日中に送ると丁寧な印象になります。
| 結びの言葉 | 使用シーン |
|---|---|
| 何卒よろしくお願いいたします。 | 一般的な締めくくり |
| これまで本当にありがとうございました。 | 個人教室など親しみを込めたい場合 |
| 先生のますますのご発展をお祈り申し上げます。 | フォーマルな場面 |
メールは一度下書きで見直してから送ると安心です。
【そのまま使える】保護者から先生への退会メール例文集
実際に送れる形で文章を整えると、いざというときに迷わず対応できます。
ここでは、目的別にそのまま使えるメール例文を紹介します。
短文・丁寧文・フルバージョンの3段階で構成しているので、状況に応じて選んでください。
① 家庭の事情で辞める場合(丁寧なフルバージョン例文付き)
家庭の事情は、最も伝えやすい理由のひとつです。
詳細を述べる必要はなく、「家庭の事情により」とまとめれば十分です。
| 短文例 | いつもお世話になっております。家庭の事情により、〇月末で退会させていただきたくご連絡いたしました。これまでのご指導に感謝申し上げます。 |
|---|---|
| 丁寧文 | いつもお世話になっております。〇〇(子どもの名前)の保護者の〇〇です。家庭の事情により、〇月末をもって退会させていただきます。短い間でしたが、温かいご指導をありがとうございました。 |
【フルバージョン例文】
件名:退会のご連絡(〇〇教室 〇〇先生)
〇〇先生
いつもお世話になっております。〇〇(子どもの名前)の保護者の〇〇です。
このたび、家庭の事情により〇月末をもちまして退会させていただきたく、ご連絡申し上げました。
短い間ではありましたが、先生の丁寧なご指導のもと、子どもも楽しく学ぶことができました。
心より感謝申し上げます。
今後のご発展とご健康をお祈りいたします。
これまで本当にありがとうございました。
② 子どもの希望で別の活動に移る場合(長文+短文)
子どもの意志を尊重する理由はポジティブに伝えるのがコツです。
「次の挑戦に進むため」といった前向きな言葉を添えましょう。
| 短文例 | 〇〇先生、いつもありがとうございます。本人の希望により、〇月末をもって退会させていただきます。これまでのご指導に感謝申し上げます。 |
|---|---|
| 長文例 | いつもお世話になっております。〇〇(子どもの名前)の保護者の〇〇です。このたび、本人の希望により別の活動に専念することになりました。これまで温かくご指導くださり、ありがとうございました。〇〇も多くのことを学び、感謝しております。 |
③ 通う時間が取れない・スケジュールの都合の場合
多忙による辞退は一般的な理由です。誠実に伝えれば問題ありません。
| 短文例 | お世話になっております。通う時間の確保が難しくなったため、〇月末で退会させていただきたく存じます。ご理解いただけますと幸いです。 |
|---|---|
| 丁寧文 | 〇〇先生、いつもご指導いただきありがとうございます。家庭の都合により、今後定期的に通うことが難しくなりました。誠に心苦しいのですが、〇月末をもって退会させていただきます。これまで本当にありがとうございました。 |
④ 体調ややむを得ない理由で辞める場合
体調や生活上の都合など、詳細を控えめにして伝えるのがポイントです。
| 短文例 | いつもお世話になっております。諸事情により、〇月末をもって退会させていただきたくご連絡いたしました。これまでのご指導に感謝申し上げます。 |
|---|---|
| 丁寧文 | 〇〇先生、いつもご指導いただきありがとうございます。諸事情により、継続が難しくなりましたため、〇月末をもちまして退会いたします。これまで温かく見守っていただき、心より感謝しております。 |
⑤ 長年通った教室への感謝を伝える上級文例
長くお世話になった場合は、これまでの思い出を少し添えると温かい印象になります。
【フルバージョン例文】
件名:これまでのご指導へのお礼と退会のご連絡
〇〇先生
いつもご指導ありがとうございます。〇〇(子どもの名前)の保護者の〇〇です。
このたび、〇〇の進学を機に、〇月末をもって退会させていただくこととなりました。
入会以来、先生には本当に多くのことを教えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
学びの中で得た経験は、これからの人生にとって大切な財産になると思っております。
改めて心よりお礼申し上げます。どうか今後ともご活躍をお祈りいたします。
本当にありがとうございました。
LINEで伝える場合のマナーと例文
近年は、先生との連絡をLINEで行う家庭も増えています。
しかし、LINEは手軽な反面、フォーマルさに欠ける印象を与えることもあります。
この章では、LINEで習い事を辞めるときに失礼のない伝え方と、そのまま使える例文を紹介します。
LINEで辞める前に気をつける3つのポイント
LINEで連絡をする前に、以下の3点を確認しましょう。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| ① 送るタイミング | 先生のレッスン日や夜遅い時間を避け、日中に送るのが基本です。 |
| ② 敬語の使い方 | LINEでも「です・ます調」で統一し、語尾を柔らかくします。 |
| ③ 絵文字・スタンプ | 使う場合は控えめに。感謝の気持ちを伝える目的でのみ使用しましょう。 |
LINEは便利ですが、誠意を感じる文面を意識することが大切です。
【そのまま使えるLINE例文】丁寧で温かみのある伝え方
LINEではメールよりも短い文で構いませんが、感謝と誠実さはしっかり伝えるようにしましょう。
| 例文① | 〇〇先生、いつもお世話になっております。家庭の事情で恐縮ですが、〇月末で退会させていただくことになりました。これまでのご指導、本当にありがとうございました。 |
|---|---|
| 例文② | 〇〇先生、こんにちは。〇〇(子どもの名前)がお世話になっております。本人の希望により、今月いっぱいで退会させていただきます。これまでたくさんのご指導をありがとうございました。 |
| 例文③ | 〇〇先生、いつもありがとうございます。通うことが難しくなったため、〇月末で退会させていただきます。これまでのサポートに感謝しております。 |
文の最後には「ありがとうございました」「また機会がありましたらよろしくお願いいたします」と添えると印象が柔らかくなります。
【短文パターン】忙しい先生にも伝わる好印象メッセージ
先生が多忙な場合やグループLINEの場合は、より短く簡潔にまとめるのがおすすめです。
| 例文① | 〇〇先生、いつもお世話になっております。家庭の都合で〇月末をもって退会いたします。これまでありがとうございました。 |
|---|---|
| 例文② | 〇〇先生、こんにちは。〇〇の保護者です。〇月で退会させていただきます。短い間でしたがご指導感謝しております。 |
| 例文③ | 〇〇先生、お世話になっております。通うことが難しくなりましたので、〇月末で退会いたします。これまで本当にありがとうございました。 |
LINEの場合も、最後に感謝の一文を忘れずに入れることで、きちんとした印象を保つことができます。
また、送信後に先生から返信があった場合は、「ありがとうございます」「お世話になりました」と簡潔に返信して締めましょう。
辞めるときにやってはいけないNG例と注意点
丁寧に伝えたつもりでも、思わぬ一言が誤解を招くことがあります。
この章では、保護者が習い事を辞めるときに避けるべき表現や、気をつけたいマナーをまとめました。
併せて、もし失礼な印象を与えてしまった場合のフォロー方法も紹介します。
「急に辞めます」はNG。余裕を持った連絡を
一番避けたいのは突然の連絡です。
先生にも準備や手配があるため、いきなりの退会は負担をかけてしまう可能性があります。
できれば2〜4週間前には辞める旨を伝えましょう。
| NG例 | OK例 |
|---|---|
| 今週で辞めます。 | 〇月末をもって退会させていただきたくご連絡いたしました。 |
| 今日が最後になります。 | 次のレッスンを最後に、退会させていただく予定です。 |
もしどうしても急な事情で伝える場合は、「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と一言添えましょう。
理由を言いすぎる・言わなすぎるケースの見分け方
辞める理由は、相手が納得できる程度にシンプルに伝えるのがコツです。
細かく説明しすぎると、かえって誤解を招くこともあります。
一方で、理由を一切書かないのも唐突な印象を与えるため、1行ほどの説明を加えるのが自然です。
| やりがちなNG | おすすめ表現 |
|---|---|
| 子どもが合わないようで辞めます。 | 本人の希望により退会させていただきます。 |
| レッスンが難しいと言っています。 | 〇〇の都合により退会させていただきます。 |
ポイントは、先生の努力を否定するような言葉を避けることです。
「これまでのご指導に感謝しております」の一文を添えるだけで、印象が大きく変わります。
お礼を言い忘れたときのフォロー例文
退会の連絡後、「お礼を伝えそびれた」と気づいた場合は、短いフォローメッセージを送れば大丈夫です。
ほんの一言でも、誠実な印象を取り戻せます。
| フォロー例① | 〇〇先生、先日は退会のご連絡をいたしましたが、改めてこれまでのご指導に感謝申し上げます。ありがとうございました。 |
|---|---|
| フォロー例② | 〇〇先生、先日は急なご連絡となり失礼いたしました。〇〇も先生の授業をとても楽しみにしておりました。心より感謝申し上げます。 |
| フォロー例③ | 〇〇先生、このたびはお世話になりました。短い間でしたが、ご丁寧にご指導いただきありがとうございました。 |
お礼のフォローは、辞めた後の印象を穏やかに保つ最善の方法です。
時間が経ってからでも、感謝を伝える気持ちはしっかり届きます。
まとめ|辞めるときこそ“感謝”で締めるのが保護者のマナー
習い事を辞めるとき、最も大切なのは「どんな理由で辞めるか」ではなく「どう伝えるか」です。
誠意を込めた言葉と感謝の気持ちがあれば、円満にお別れすることができます。
先生も気持ちよく送り出せる伝え方とは
どんなに短い期間であっても、先生はお子さんの成長を支えてくれた存在です。
その努力に対して、保護者が丁寧な言葉でお礼を伝えることで、先生も気持ちよく送り出せます。
「お世話になりました」「ご指導ありがとうございました」という一言には、相手を尊重する気持ちが込められています。
| おすすめの締め言葉 | 使うタイミング |
|---|---|
| これまで本当にありがとうございました。 | すべての例文で使える定番の結び |
| 先生の今後のご活躍をお祈りいたします。 | フォーマルなメールの締め |
| またご縁がありましたらよろしくお願いいたします。 | 個人教室や親しい関係の先生向け |
最後の一言で印象は大きく変わります。
退会の連絡は終わりではなく、「これまでありがとうございました」と伝える場面です。
辞めた後も良好な関係を保つ一言メッセージ
辞めたあとも、発表会や季節の挨拶などで先生と顔を合わせることがあります。
そんなときのために、関係を穏やかに保てる一言を添えておくのもおすすめです。
| メッセージ例① | これまでのご指導に心より感謝申し上げます。先生のご活躍をお祈りしております。 |
|---|---|
| メッセージ例② | 長い間本当にお世話になりました。またお会いできる日を楽しみにしております。 |
| メッセージ例③ | 今後とも変わらずお元気でお過ごしください。これまでありがとうございました。 |
辞めるときこそ、感謝の気持ちを言葉にするチャンスです。
メールやLINEでの一言が、先生との信頼関係を未来につなぐ架け橋になります。
習い事を辞める決断は、子どもにとっても成長の節目です。
丁寧に伝えることで、「最後まで礼儀を大切にする姿勢」をお子さんにも示せます。
お礼の言葉で締めくくることが、最良の“卒業”の形です。
